スケジュールの余白を埋めない
今回はジュリエット・ファント著、『WHITE SPACE ホワイトスペース:仕事も人生もうまくいく空白時間術』を読みました。タイトルの通り余白を埋めないで戦略的に何もしない時間をとりましょう、という本です。
たき火をするとき、空気の通り道を確保して木を組みますよね。スケジュールの余白も同じで、たき火をするときの酸素と同じ役割を果たします。予定を入れず、余白を持つことで高い生産性を発揮したり、想像力を高めることができます。
どれだけ忙しく働いても人生は好転しない(本書Part1)ということです。
何もしない時間なんてもったいない
私も約一年前までは何もしない時間はもったいないと思い、スケジュールの空いている時間にはバイトを入れ、空き時間はほとんどありませんでした。そんな忙しい日々に忙殺されていた私は、たまの休みも力尽きたように時間を垂れ流すだけでした。
学校、遊び、バイト、確かに充実はしていたけど余裕は全くありませんでした。遊びを断りたくなくて一生懸命バイトして、そのお金でたくさん遊んで。
そんな一年を過ごしてやっと気づいたのは、遊びも楽しいけど、日常も大切にしたい。こんな大変な日常を過ごすくらいなら遊びはほどほどでいい。
こうして今は割と時間的に余裕がある生活を送っています。余白があることで心地いいし、日常の何気ない瞬間の幸せを味わう余裕ができました。こんな中でこの本に出会い、共感をして手に取りました。
戦略的小休止をとる
ホワイトスペースを生み出す方法の一つとして戦略的小休止をとるということが述べられています。読んだ字の通り、戦略的に休みを挟むということです。予定に対して長めの時間を確保しておいたり、何もしない時間をあらかじめ持っておきましょう。心も安まりますし、将来に思いをはせたり、考え事をする余裕も生まれます。
ここで、空けた時間、ホワイトスペースでスマホは触らないようにしましょう。スマホは何かを駆り立ててくるので、脳が休まりません。
ビル・ゲイツ氏はThink Weekという時間を一年の間にとるそうです。年に一週間、完全に業務から離れてアイデアを練ります。
日々のパフォーマンスを上げたいならホワイトスペースを取りましょう。
その一歩目として一度立ち止まり小休止を取りましょう。
時間は急がない。急いでいるのはあなただ。
立ち止まる時間がないと常に何かに追われてしまいます。しかし、上の言葉にあるように私たちがただ急いでいるだけです。立ち止まってみることで忙しさが幻想であったことに気づくかもしれません。
焦ってるだけで意外と時間があったり、無駄なことに時間を使っていたりします。
他人の頼み事を断ったりするのは気まずいなどと思いますよね。そんな人に本書のフレーズを紹介します。
人の心をを読む行為は、自分を弱らせておとしめる
自分自身この言葉がすごく響きました。私は、自分の行動で他の人がどう思うのか考えすぎてしまいます。確かにこの思考は自分を消耗させるし、自分の思う方向に進んでいいんじゃないかと思いました。
思い切って行動を起こしてみても、自分が思っていたほど相手から嫌な顔されることはなかったりします。
自分の時間を守るために “NO” を言う勇気を持ちましょう。
こんな人におすすめ!
今、忙しいと感じている人は是非本書を読んでみてください。ホワイトスペースのメリット、実践法など事例も取り上げながら書かれています。
木を植えるのに一番いい時期は20年前である。次にいい時期は今である。
何かに悶々としてる方、行動を起こすなら今です。ホワイトスペースを実践してみましょう。