【書評】『科学的な適職(鈴木祐)』の感想

キャリア選択の正解

今回はサイエンスライター鈴木祐さんの著書『科学的な適職』を読みました。本書では科学的な根拠に基づき、キャリア選択の方法をまとめられています。本書を読むと仕事選びにおける間違いや幸福度を決めるポイントが分かり、目から鱗です。

何を基準に仕事を選べばよいか

自分自身、将来やりたいこともなく、仕事選びにおいて何を軸に決めていけばいいか分かりませんでした。そこで本書を手に取りました。

一般的に言われる「好きを仕事にする」は間違いであるなど、「仕事選びにおける大罪」があることを知りました。私は、本書に記されている「仕事選びにおける大罪」は、割と世間では正しいとされていると感じました。多くの人が自身のキャリア選択に悩むのは科学的に否定されていることを信じているからなのかなと思いました。

仕事選びにおける7つの大罪

  1. 好きを仕事にする
  2. 給料の多さで選ぶ
  3. 業界や職種で選ぶ
  4. 仕事の楽さで選ぶ
  5. 性格テストで選ぶ
  6. 直感で選ぶ
  7. 適正に合った仕事を求める

7つの大罪を犯さない

仕事選びにおける7つの大罪を見たとき、私はそれならどうやって仕事を選べばいいのかと思いました。

子供の頃に選ぶ職業は好きなものだと思います。私が小さい頃は学校の先生や警察官になりたいと考えていました。成長して高校生、大学生になると好きな仕事を選ぶ人もいれば、伸びそうな業界、給料のいい会社などで選ぶ人もいると思います。

本書ではこれらを否定しています。それなら仕事はどうやって選べばいいのでしょうか。

幸福につながる仕事の選び方

  1. 仕事の幸福とは関係がない要素
  2. 仕事の幸福につながりやすい要素
  3. 仕事の幸福を破壊する要素

簡単に言うと幸福につながる要素を満たし、幸福を破壊する要素をできるだけ排除すればいいわけです。本書ではそれぞれの要素に自分なりに重みをつけ、意志決定するためのツールが紹介されています。

私自身、わざわざ分析しないといけないのか、めんどくさいなと感じました。そこで、本書で紹介されていたフレーズを紹介します。

「みんな株を買うときは熱心に企業を研究するのに、転職になると急に質問をひかえて情報を集めなくなる」-ボリス・グロイスバーグ アメリカの経営学者

このフレーズを見て、仕事選びに近道はなく、しっかりと企業調査をして比較することが必要だと感じました。本書ではその適職を探すための判断材料、分析ツールを与えてくれます。

最後に

本書ではさらに現在の仕事の満足度を高めるための方法も紹介されています。

  • 職場選びの方法が知りたい
  • 今の仕事の満足度を上げたい

こんな人におすすめです。就職を考えている学生、転職を考えている社会人、転職は考えていないけど今の仕事に不満がある人は是非読んでみてください。

 

 

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